ジャコウジカ
インド北部とパキスタン北東部の国境付近にひろがる山岳地域カシミール地方に生息する「ヴァンパイア鹿」。ジャコウジカの小さな個体のことで、長く曲がった牙を持っているのが特徴です。牙を持つのは雄のみで雌は牙を持ちません。吸血鬼のようですが血を吸うわけではなく、鋭い牙を使って敵を攻撃するんだとか。ジャコウジカの「ジャコウ」は漢字で「麝香」と書き、腹部にある器官を指します。
甘い香水のような香りを放つ麝香から抽出された成分は生薬として使われ、不眠やストレスなどさまざまな効果があるそう。麝香を求めて乱獲が続き、現在は絶滅の危機に瀕しているジャコウジカ。2014年には1948年から実に66年ぶりに姿が発見され話題となりました。