イッカク
イッカクは北極海やカナダ北東部に生息する海洋生物。「イッカク」という名の通り、自身の身長ほどの長さに成長した長い牙が特徴です。雄にも雌にも存在しますが、雄の方が牙がある割合が多く、大きさもあります。この牙は歯が変形してできたもので、氷に穴を開けるため、獲物を気絶させるため…などさまざまな説がありましたが、現在はメスを争うための武器であるという説が有力。
イッカクの角は人間界でも高額で売買されており、過去には1本60万円以上で取引されたことも。ちなみにカナダ北部の少数民族イヌイットはイッカクの捕獲が法律で許されており、寒さの厳しい北極圏で暮らすイヌイットの人々にとっては貴重なビタミンC供給源なんだそうです。