キワ・ヒルスタ

キワ・ヒルスタはヤドカリの一種。深海の熱水噴出孔付近で暮らしています。噴出口付近を離れようとしないので深海の冷たい水は苦手なようですが、なぜ彼らがそもそも極寒の深海に生息しているのかは分かっていません。胴体を超えるくらい大きいハサミを持ち、そのハサミは白い毛で覆われています。

白い毛が雪のように見えることから英語圏ではYeti lobster(雪男カニ)と呼ばれているそう。生息地は南太平洋沖深度2300m付近、コスタリカ沖深度1000m付近など。餌としてバクテリアを主食としており、なんとバクテリアを自ら食用のバクテリアを育てる生態も発見されています。自ら口にするバクテリアを育てる自給自足の生態は、海洋生物の中でも大変珍しいそう。

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